2020-2021
season

東室ウィークリー

東室ウィークリー

【東室ウィークリー Vol.116】

更新日:2019.12.25 

【東室ウィークリーVol.116】
今週の東室ウィークリーは、先月12日に発売されました、「Violin Lover’s variationⅠ」について
当団ソロ・コンサートマスターの物集女純子さんよりお話し頂きたいと思います。
また、物集女さんのお話しの中に耳寄りな情報もありますので、是非最後までご覧ください!


それではどうぞ!!


私の演奏家人生のなかで、大事な節目節目で演奏してきたイザイとチャイコフスキー。
この偉大な作曲家の作品を、このたび東京室内管弦楽団、そして志村健一マエストロのご尽力によってCDに収録することができました。

チャイコフスキーのコンチェルトは、今年の5月、カレリア共和国の首都、
1941年から1944年までフィンランド領であったといわれる、
緑ゆたかな大変美しいペトロザウォーツクというロシアの都市でカレリアフィルハーモニー交響楽団と録音させていただきました。

まず、私が滞在したのは、チャイコフスキーが過ごしたサンクトペテルブルクでした。
サンクトペテルブルグの街は、北のヴェニスと呼ばれ、
ネヴァ川をはじめとする無数の美しい川が流れ、世界遺産であるエルミタージュをはじめとした宮殿や教会が立ち並びます。
夜は街全体がライトアップされ、それはそれは息を呑む美しさでした。

ネフスキー通りを歩き、カフェで美しい街並みや行き交う人々を眺め、
夜はフィルハーモニアホールやエルミタージュ劇場ホールでコンサートを堪能しました。
ペテルゴフ宮殿の庭園は新緑に溢れ、心地よい風の中を散歩しました。
ロシアの強さ、優しさ、慎ましさ、素朴さ、その魅力にすっかり魅せられました。

たくさんの想いを馳せたサンクトペテルブルグに別れを告げ、4時間ほど列車に揺られながら、
今回録音させていただいた、ペテルザヴォーツクに到着しました。
録音の朝、緊張しながら目覚めたときに、まず心に浮かんだのは、
昨年、東室でチャイコフスキーのコンチェルトを演奏した感動でした。
私が今ここにいられるのは、東室のみんなと歩んできたひとつひとつのコンサートのおかげだと、
改めて感謝で胸が熱くなりました。

カレリアフィルハーモニー交響楽団との共演は、
メンバーの方々が本当にあたたかく迎え入れてくださり、
「初めまして」と出会った瞬間からいきなり録音というかなりタイトなスケジュールでした。

「協奏曲とは、オーケストラ一人一人とマエストロ、ソリストが心をひとつに協力し合って音楽を奏でる」

という言葉どおり、瞬時に音楽を作り上げていった感動は生涯、忘れられない貴重な体験となりました。

あたり一面、壮大な銀世界の大地をひた走るシベリア鉄道の思い出をのせた一楽章で始まり、
流れを大切にしたカデンツァ、情緒ゆたかに歌い上げる二楽章、一気に駆け抜ける三楽章と、
全体を通してロシアへの想いを込めて演奏した作品を是非みなさまに聴いて頂きたいと思います。
イザイ無伴奏ソナタ4番とチャイコフスキー「懐かしい土地の思い出」よりメロディは私の大好きな響きのみなとみらいの小ホールで録音させていただきました。

今回、ノンストップで録音したイザイは学生時代から何度も大切なコンサートで演奏してきた、
自分にとってとても大切な曲で、今回このような形にさせていただきまして、本当に身に余る幸せです。
チャイコフスキーのメロディは、東京室内管弦楽団と志村健一マエストロの指揮で今年の3月に演奏させていただいたライブ録音です。
東京室内管弦楽団の美しいあたたかい響きを聴いていただけたら、と思います。

ここで、お知らせがございます。

実はいま、ウィークリーを再びサンクトペテルブルクに向かう飛行機の中で書いています。
今回は、我が東京室内管弦楽団が誇る、トランペット奏者、津守祥三さんと一緒にサンクトペテルブルクシンフォニーオーケストラとそれぞれ協奏曲を共演するためです。
東室への感謝を込めて今回も精一杯演奏してきたいと思います。

そして、来年の2月15日には、東室と再び、チャイコフスキーのコンチェルトを演奏させていただくという、素晴らしい機会を頂きました。
津守さんはアルチュニアンコンチェルトを、
そして、チャイコフスキーのシンフォニー5番を
ミューザ川崎シンフォニーホールという素晴らしい舞台で、志村健一マエストロの指揮で演奏させていただきます!

また、志村マエストロが10年前にサンクトペテルブルクフィルハーモニー交響楽団と録音した、
チャイコフスキーのシンフォニー4番と今回サンクトペテルブルクシンフォニーオーケストラと録音する津守さんのアルチュニアントランペットコンチェルトのCDが発売される予定です。
是非、私達の音楽を聴きに、ミューザ川崎シンフォニーホールにいらしてくださいませ。

最後に、
このようなCDという形を実現してくださった東京室内管弦楽団、志村健一マエストロはじめ、
エンジニアのキラさん、富さん、カレリアフィルハーモニー交響楽団のみなさま、
東京室内管弦楽団の仲間たち、エレナ、マリア、津崎さん、協力してくださった全ての方、
そして、CDを手にとってくださった皆様に

心からの感謝の気持ちを込めて…

物集女 純子


以上です!物集女さんありがとうございました!

物集女さんの文章にもありました通り、当団トランペット奏者の津守祥三さんがロシアで演奏いたしました、アルチュニアン作曲のトランペット協奏曲のCDが発売されるという事で、
これもまた非常に楽しみなことが一つ増えましたね♪
新しいCDの情報も随時更新していきますのでお見逃しなく!!

お話し頂きました今回のViolin Lovers variationⅠは当団HPよりご連絡頂き購入することが出来ます!
指定のアドレスまでお申し込みの連絡を頂き、確認でき次第支払方法の確認、商品の発送をさせて頂きます。
詳細は当団HPをご確認の上お申し込み頂ければ幸いです。
当団HP該当URLhttps://tco.or.jp/originalitem/

最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました!
また次回の東室ウィークリーもお楽しみに!