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東室ウィークリー

東室ウィークリー

【東室ウィークリー Vol.101】

更新日:2019.07.26 

【東室ウィークリー Vol.101】
長い梅雨が続きますが、ようやく明ける気配が見えてきましたね。
日差しが強い日々となりそうですが、東室では様々な場所での演奏活動が続きます。
熱中症には気をつけてしっかり対策をしていきたいと思います!

さて、101回目となる今回の東室ウィークリーは、
当団パーカッション奏者の佐々木 良寛(ささき よしひろ)さんに
「スティックやマレットの紹介と選び方」というテーマでお話しいただきました!
打楽器奏者一人ひとりがそれぞれ専用のマレット、スティックケースを持ち歩いているように、
種類や好みは千差万別。
その深ーい世界を少しだけ覗いてみましょう!


フェイスブックを御覧の皆様、今週の東室ウィークリーの時間がやってまいりました。
今週のお相手は私、東京室内管弦楽団の打楽器奏者、佐々木良寛がお送り致します。
今回は「スティックやマレットの紹介と選び方」というテーマで少しでも打楽器やオーケストラの魅力をお伝えできればと思います。

打楽器を演奏する上で欠かせないのが、楽器を鳴らすためのもの。
すなわち、スティックやマレットです。叩かれる楽器があっても叩くものがなければ音が出せませんからね!(素手で叩く楽器もありますが、都合上割愛)
そのスティックもただの棒を適当に2本両手にあればいいというわけではなく、ジャンルや音楽によって使い分けているのです。

私達東京室内管弦楽団は90年の長い歴史のなかでそれはそれは沢山のレパートリーを持っています。その中にはクラシック、ポップス、映画音楽、ジャズ、最近ではゲーム音楽
でロックなものも演奏しています。となると、我々演奏者もその数数多のジャンルに対応するために様々な知識とそして道具を必要とし、その時々に応じてスティックを持ち替え
たり、用意したりしているのです!

一口にスティックと言っても色々違いがあります。
まずは素材。オーソドックスなものではヒッコリー(檜)やメイプル(楓)、オーク(楢)等が一般的によく使われています。高級なスティックですと、黒檀やローズウッドなどのスティックもあります。
分かりやすい差としては重さや、硬さが素材によって大きく変わってきます。
例えばメイプルは軽いので、「太くて長いのが手に合うけど、重たいスティックは嫌!!」という方にはメイプルのスティックはおすすめです。ただ、柔らかいので傷つきやすいのが弱点でしょうか。他の素材でもいろんな違いがあるので興味を持たれた方はぜひともチェックしてみてください!

そして、更に大切なのが形。特に先端部、チップの形は音色に大きな差が出ます。
まん丸、楕円形、卵型、三角形、四角形、ひし形等々…。その中で更に大きさや長さの違いもあり、ありとあらゆるスティックがこの世には溢れています。その中でどういったスティックをチョイスするか!ここが演奏者のひとつ腕の見せ所かもしれません。
ラヴェルのボレロのスネアのように繊細な作業が求められるときには均等に小さな音色を出しやすい小さい丸チップのスティックを使ったり、逆にポップスなどで太めに粒立ちの良い音色を出したい時には大きめで太鼓の皮との接地面積が少ない三角形チップを使ったり…。
更にはスティック自体の太さや重さでも楽器から出てくる音というのはとても大きく変わってきます!

私自身もクラシック向けのスティック、ドラム向けのスティック、オールラウンダーのスティック、その他スティック、と色々使い分けながら、その中でもいくつかの選択肢を用意できるように色んなスティックを使っております。
そして、更に多種多様な指示や表現に対応できるようにブラシやロッズなどスティックやマレット以外にも色々と取り揃えて演奏に向かっております。

続いて、マレットに至っては本当にそれはそれは沢山のバリエーションがございます。
マリンバ用の毛糸巻のマレット、綿糸巻きのマレット、シロフォン、グロッケン用のプラスチックマレットや木のマレット。
そしてそれぞれの中の芯の形や、毛糸の種類に巻き方、樹脂マレットだったら硬さや重さに大きさ。
もはや宇宙のような広がりを見せるマレットの世界については、より一層の詳しい方々へ解説を託します(笑)

いずれにせよ、出したいと思う音色に合わせて重さや硬さ、形などを考えて一番最適な音を出せるようにスティックやマレットを選んでいるのです!

オーケストラの中ではいつも舞台の一番うしろ、もしくは端っこの方にいてちょっと見にくいかもしれない打楽器セクション。
ですが、これからは目立つ楽器本体だけでなく、奏者の持っているスティック等々にも注目してみると、また色んな発見があるかもしれませんよ!
ぜひとも、生で音楽を感じる機会には色んなことに注目しながら聴いてみてください。
以上、今週の東室ウィークリー、打楽器奏者の佐々木良寛がお送り致しました!


佐々木さんありがとうございました!!
写真は佐々木さんのマイケースと先端の異なる様々なスティック。壮観ですね…

客席からだと少し見にくいですが、
本番中に何度もスティックやマレットを持ち替えて演奏しているのがパーカッション奏者なのです…!
佐々木さんも書かれているように、生で見る機会があったら、ぜひ注目してみてください。
見ているだけでも楽しいのがパーカッションパートです!

次回の担当は当団ピアノ奏者の中山育美さんです!
どんなお話になるか、どうぞお楽しみに!


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