2019-2020
season

東室ウィークリー

東室ウィークリー

【東室ウィークリー Vol.100】

更新日:2019.07.19 

【東室ウィークリーvol.100】
みなさんこんにちは!!
東室ウィークリーはこの度100回目を迎えました!!
これもひとえに皆様に長くご愛読いただいた結果ということで、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

今後とも皆様にご愛読いただけますよう様々なテーマでお届けして参りますのでどうぞよろしくお願い致します。

さて、この記念すべき100回目の東室ウィークリーでお話を聞かせて下さるのは、我が東室には欠かすことのできない当団のソロ・コンサートマスター物集女 純子(もずめ じゅんこ)さんです!!

先日の3月29日の創立90周年記念コンサートの振り返りっての感想、そして次の100周年に向けての意気込みや今後の活動の方針その他注目の活動について熱く語っていただきました。
是非ご覧ください!!


令和元年の今年、創立91周年を迎えました。
我が東京室内管弦楽団は、100周年に向けて新たな10年を走り出しています。
今年の3月29日には、創立90周年を記念して、
日本最高峰であるサントリーホールで、一日に3公演、全ての公演が別演目!!という、本当に演奏家の私達も誰も経験したことのない、前代未聞のコンサートを開催致しました!
本当にたくさんのお客様に東室の音楽を聴いていただけたことは、
今まで私自身生きてきた音楽人生の中でも最も感動し、幸せな一日だったと
いま思い出しても、心の高鳴りを覚えます^ ^

0歳からお年寄りまで。
幅広いお客様に音楽を楽しんでいただきたいという思いから実現したこの3公演は、モーニング、マチネは公演日の前にサントリーホール大ホールがそれぞれ完売し、(モーニングコンサートではサントリーホールの方々も初めての経験というほどのバギーの対応に追われながら、)
東室を応援してくださる本当に多くの皆様のお支えによって無事、
全てのコンサートを終えることができました。
いまでも言葉で言い尽くせないほどの感動を振り返りながら感謝の気持ちでいっぱいになります。

たくさんのお客様にいらしていただけた背景には、
東室のいままでの90年の歩みの中でオーケストラの理念のひとつである、
「求められる演奏活動」がひとつひとつの積み重ねが実った結果、
本当にたくさんの人々を音楽で幸せにしてきた証だと実感するとともに、
このオーケストラで演奏できることを心から幸せに感じた一日でした。

これからの100周年に向けて私達が、より沢山のお客様に
「求められるオーケストラ」として成長し、発展していくことを考えたときに、やはりこの日にみんなが体験したことは、必ず生きてくる貴重な一日だったと思い、ここで90周年コンサートを振り返りながら、いわくぼささを先生のお話を少ししたいと思います。

子供達に音楽の楽しさを体感してもらいたい、という、東室が最も大切にしている公演のひとつ、モーニングの子供コンサートがその日、ピンと張り詰めた、満席のサントリーホールの空気の中ではじまり、
東室独特のオリジナルの楽しいプログラムであっと言うの間に会場は熱い熱気に包まれました。

そして、みんなの思いが集結したマチネ公演では、
当団のトランペット奏者であり、編曲家でもある三澤慶さんへの委託作品、
「3つの子守唄」、あらゆる世代で世界の平和への思いをこめながら、この日のために集結した合唱有志の皆様と演奏した「組曲火垂るの墓」、
コンサートの終わりに演奏した、大好きな壮大なラフマニノフのシンフォニーの二番の三楽章など、多彩なプログラムの中、一番のメインを飾るのは、
なんといっても東室を長年にわたり、主宰、指揮し、その独自の企画、サウンドで時代のニーズに応え聴衆を魅了してきた、いわくぼささを先生の編曲された、「エデンの東」、「ライムライト」、「サンライズサンセット」などの
哀愁漂う映画音楽や、「ジェラシー」、「さよならはダンスの後に」、「タンゴ・ツィゴイネルワイゼン」など、他では絶対聴くことのできない、上品なタンゴの名曲の数々でした。

このウィークリーでもこの公演まえに、
いわくぼささを先生と共に、たくさんのコンサートを経験してきた多くのメンバー、一人一人がいわくぼ先生への想いを語っていたように、いわくぼ先生は音楽の素晴らしさはもちろんのこと、本当に多くのことを私達に教えてくださいました。

その先生が私達に遺してくださった貴重な手書きの楽譜をまえに、
演奏家の私達は身が引き締まり、先生のあたたかい笑顔が蘇り、楽譜の中に込められた熱い先生の想い、音楽の流れ、間を一生懸命に音にしようとみんなで気持ちをひとつに演奏できたことは、本当にかけがえのない経験でした。

それは、お客様をも巻き込み、そこにいわくぼ先生の作品ならではのゴージャスな東室独特のサウンドがホールいっぱいに鳴り響き、会場がまさにひとつになった感動は、多分そこにいた人全ての人が味わった忘れられない瞬間だったと思います。

それは間違いなく、いわくぼささを先生の人となり、音楽に対する謙虚さ、お客様、また私達演奏家にいつも感謝してくださった先生のお人柄、先生の真っ直ぐな生き方、音楽を心から愛する気持ちが確実に私達に受け継がれている、と実感した瞬間でした。
私達演奏家を常に信頼してくださり、自由に演奏することを称え、私達が先生のリクエストに応えようと一生懸命演奏すると、必ずコンサートのおわりには目を細め、あたたかい笑顔で「ありがとうございました!みなさん、ありがとう!」と頭を下げてくださった姿が目に浮かび、演奏中に何度も目頭が熱くなりました。

演奏し終えたときには、先生の姿がそこにいらっしゃるように感じました。
最後に先生の、
「みんな、今日も本当にありがとう」
という声が聞こえてくるようでした。
先生は、大好きな音楽を演奏し、お客様から喜ばれることを
「なんて、本当にとんでもなく幸せなことなんだ」と、
いつも私達に語ってくださっていました。

その言葉は時には傲慢に、いい気になりそうな自分の気持ちを正してくださり、いつも人は謙虚でいなければらならない、
演奏家同士、音楽をコンサートを一緒に作っている東室に関わる全ての人が
お互いを敬い、信頼し、感謝しながら音楽に携わっていくことが、
より高いところを目指して成長していける唯一の方法だ、と先生が教えてくださっているように思います。
この貴重な一日を一緒に体験できた素晴らしい仲間たちと新たな10年に向けて、より多くのお客様に東室の音楽を聴いていただきたい!
お互いを尊重しながら成長していきたいという思いで、いまはいっぱいです!
私達のオーケストラの公演は、ひとつひとつのコンサートが様々のお客様の
ニーズやリクエストに応え、たくさんの役割と、また想いがこめられています。

自主公演のひとつであります「平日マチネ〜午後のひととき ちょっと気軽に
モーツァルト〜」シリーズでは、モーツァルトの作曲した番号なしの作品も含めて、全てのシンフォニー、コンチェルトを東室のレジデントコンダクター、菅野宏一郎マエストロのバトンでみなさまに年に二回お届けしておりますが、
今年の10月10日にはこのシリーズ第8回目を迎えます^ ^

今年は、有名な40番のシンフォニーの他に、ザルツブルク モーツァルテウム管弦楽団首席クラリネット奏者であり、菅野マエストロの盟友、
フェルディナント・シュタイナーさんをお迎えし、
「クラリネットコンチェルト」、そして交響曲第40番では客演首席として
演奏いただきます!
サントリーホールのブルーローズという素敵な空間の中、
それこそ演奏家の息遣いまでが聞こえてくるくらいお客様と近い距離で、今回もどんなモーツァルトの美しい響きをお客様と分かち合えるか、いまから本当にワクワクしています。

この8回目のコンサートで、モーツァルトの作品をお客様ととても近い空間で、
軽やかでときにはユーモラス溢れるモーツァルトの美しい音楽に、耳も心も傾けていただきたいという想いと共に積み上げて演奏してきたシリーズ、もうすぐモーツァルト全作品の半分に到達します!

このモーツァルトチクルス、全曲演奏達成も先がみえてまいりました!
モーツァルトの魅力をますます私達と一緒に体験していただけるよう、これからも想いを込めて演奏していきたいと思います!

そして、たくさんの子供達に音楽の素晴らしさを知ってもらいたい!という思いから、私達が最も力を入れているコンサートのひとつ、学校公演、また子供のためのコンサート。
当団のプリンシパルコンダクター、橘直貴マエストロの一生懸命指揮する姿を通して音楽と真剣に楽しく向き合う姿勢を伝えたい、また音楽をもっと身近に感じてもらいたいという想いから、毎回様々なアイディアとトピックを盛り込み、東室ならではの素晴らしいプログラムを考えてくださるオーケストラの事務局には毎回驚かされます!

また、先ほども紹介した当団の編曲家、エデュケーション プログラムアドヴァイザーでもあります三澤慶さんが作曲、編曲してくださる数々の素晴らしい東室のオリジナル作品を軸に、これまたオーケストラとお客様の気持ちを繋げてくれる、当団のヴァイオリニストの中村備生さんの絶妙な楽しいナレーションを交えて、これからもオーケストラのメンバー全員で子供達に東室ならではの、大人も一緒に楽しめる最高なプログラムを全力で届けていきたいと思います!

一人一人の顔がみえるオーケストラ、またお客様との距離の近さを大切にできるオーケストラとして、これからの日本を担っていく若い世代の心にたくさんの音楽の魅力をふきこみながら、
音楽をどんどん好きになっていってもらいたいと思います。

そして、私達がもう一つ力を注いでいるコンサート、90周年コンサートの最後の公演、ソワレコンサートで一日の最後を、大興奮の盛り上がりの中、締めくくったコンサート、私達のミュージックパートナーであります、志村健一マエストロ率いるゲーム&アニメシンフォニージャパン。
ファンを魅了してやまない、ゲームやアニメの中で生きる美しい歌や音楽を日本最高峰のコンサートホールを舞台にオーケストラの壮大なシンフォニックサウンドでたくさんの感動を伝えました。これからも、生のオーケストラの素晴らしさを知ってもらい、クラシックに限らずオーケストラを聴きに来てくださるファン層を増やしていきたいです!

そして、一昨年からはじまりました、
Luxury Classics Violin Lovers !!!
今年も11月12日、みなとみらい小ホールで開催致します!
ヴァイオリンの魅力をたくさんのお客様に知っていただきたいという思いから始まったこのシリーズは、素晴らしい東室の仲間たちと真のコミュニケーションをはかりながら、協力し合い、ヴァイオリンの名曲の数々を奏で、
ときにはアンサンブル、時にはヴァイオリンソロで演奏されたことのないシンフォニーや室内楽の名曲の編曲を取り入れたり、また他の楽器とのコンチェルトなどヴァイオリンの魅力溢れる名曲の数々をヴァイオリンを愛する全てのみなさまにお届けできるよう、これからも貪欲に、様々な新たな挑戦をしながら取り組んでいきたいと思います。

その他にも私達の大事なコンサートとして、「Chamber Music Style」や
「Fantasy Of Classic」コンサートなど、室内楽や交響曲を様々な楽器編成で色彩豊かなステージでお届けするシリーズもあります。
このような様々な活動は、本当に全て、コンサートを後ろで支え、実現するために血眼になって一生懸命働いてくださっている事務局の皆様の思いとお力があってこそだと改めて思います。。

一日三公演、想像もできない程沢山のお客様をお迎えした90周年コンサートを無事終えることができたのも、事務局の皆様や裏で支えてくださる方々の並々ならぬ献身的な頑張りがあったからこそです。

演奏家一人一人にいつも感謝の言葉をかけて、演奏家の個性を生かし、大切に思って扱ってくださるあたたかいオーケストラで弾かせていただけることを
本当に幸せに思います。

90周年のパンフレットにも書いてあったように、当団の象徴として3つの全音符に想いを込めて表現しているシンボルマークのよう、
みんなが共に喜び、心と心が響き合う瞬間を大切に、全身全霊で演奏を続けていく先には必ず大きな喜びがあり、100周年記念コンサートではより多くの東室ファンが見守ってくださる中、世界の舞台で、いわくぼささを先生の作品、そして様々なジャンルの曲を、東室の温かい演奏と共に世界中の人々に聴いてもらいたいと思います。我がオーケストラが世界の舞台で輝きます!

いわくぼささを先生の
「みなさん、今日もありがとうございます」という気持ちを常にみなが持ち、
真摯に音楽に向き合いながら、ひとつひとつの公演を大切に心を込めて、
一生懸命積み重ねていきながら演奏家を含め、東室の全ての人が心から誇りに思えるようなオーケストラに、成長できるよう、
これからの10年、全力でみんなと力を合わせて努力していきたいと思っています。

これからも沢山の東室ファンの皆様に応援していただけるオーケストラになりたい、という願いをこめて…。
これからも皆様、
どうぞよろしくお願い致します。

そして私はいま、この素晴らしい、世界でオンリーワンの、個性溢れる
あたたかいオーケストラで演奏できることを、何よりも幸せに、
誇りに思っています。


物集女さんありがとうございました!
物集女さんの東室とオーケストラ、音楽に対する熱い思いと決意が伝わってきて、事務局一同、身が引き締まる思いです。

これからも東室と物集女純子さんをはじめとする当団演奏家の活動に是非ご注目下さい!

来週の東室ウィークリーはパーカッションパート期待の演奏家 佐々木 良寛(ささき よしひろ)さんです。

佐々木さんには演奏の際に使用するスティックやマレットの選び方や特徴をお話しいただきます。
少々マニアックな内容かもしれませんがそれもまた「いとをかし」、どうぞご期待ください!!