2019-2020
season

東室ウィークリー

東室ウィークリー

【東室ウィークリー Vol.107】

更新日:2019.09.27 

【東室ウィークリーvol.107】
9月も後半にさしかかり、東室はいよいよ秋の公演・出演ラッシュが始まります!
譜面や広報など、事務局一同も皆様に楽しんでいただける公演ができるよう、様々な準備を進めています。

今回の東室ウィークリーVol.107は、22日に控えました
「華麗なるモーツァルト・ガラ オペラ・ガラコンサート」について、オーボエ奏者の伊藤博さんに、オペラについての思い出や、今回の聴き所についてお話しいただきました!

それでは、どうぞご覧ください。


こんにちは、オーボエの伊藤博です。
初めて東京室内管弦楽団で演奏したのは学生時代でしたので、
ずいぶん長い間お世話になっていることになりますね。
いわくぼ先生の指揮で、モーツァルトの交響曲40番、41番や、ソプラノ独唱の「アレルヤ」などを演奏したことを懐かしく思い出します。

現在、東室ではサントリーホール(ブルーローズ)の
「~午後のひととき、ちょっと気軽に“モーツァルト”~」で、
モーツァルトの作品をシリーズで演奏しています。
次回は10/10に行われますので、こちらの方もぜひいらしてください。

「オペラ・ガラコンサート」ではモーツァルトのオペラの中から選りすぐりのアリアをたっぷり聞いていただきます。
名曲ばかりですが、個人的に一番関わりが深いオペラは「フィガロの結婚」です。

最初のきっかけは、高校時代にレコードで聞いた「ジャック・ブライマー/ロンドン管楽合奏団」の演奏でした。宮廷楽団のオーボエ奏者だったヨハン・ヴェントによる木管八重奏(ハルモニームジーク)用の編曲です。

初めて全曲を演奏したのは、オーケストラではなく、オペラシアターこんにゃく座の公演でした。
林光さん、萩京子さん、寺嶋陸也さん、吉川和夫さんの編曲で、
ピアノ、ヴァイオリン、オーボエ、クラリネット(後にファゴットも加わる)という編成でした。
地方公演も含めてたくさんの公演に参加しました。

ちなみに、首席オーボエ奏者の林憲秀さんも、ご自身で脚本・編曲されて管楽合奏による「フィガロの結婚」公演を行なっています。
https://www.facebook.com/TOKYOChamberOrchestra/posts/985303821553239/

さて、モーツァルトがザルツブルクで活躍していた頃、
オーケストラの管楽器はオーボエとホルンが2本ずつとファゴットのみでした。
ウィーンに移ってからは、フルートや当時最新の楽器だったクラリネットも加わり、
管楽器の個性を生かした曲をたくさん残してくれています。

オペラでも、アリアごとに編成が異なるので多彩なオーケストレーションを楽しめます。
たとえば「フィガロの結婚」の「恋とはどんなものかしら」では、
弦楽器はギター風のピッチカートのみで管楽器の響きがソリストをサポートしますし、
「皇帝ティトゥスの慈悲」のアリアでは、クラリネットのオブリガートが大活躍します。

今回のコンサートでは、オーケストラがピットではなくステージで演奏しますので、
歌手だけでなく、オーケストラにも注目してお楽しみください。

では、神奈川県立音楽堂でお会いしましょう。


伊藤さんありがとうございました!
「フィガロの結婚」はとても有名で人気があるゆえ、
その分様々な編成用に編曲されてきたのですね。
林さんが編曲したフィガロもとても気になります…聴いてみたいです…!

22日のコンサートでは、ぜひ伊藤さんの挙げた聴きどころにも注目してお楽しみいただければと思います。
次回の東室ウィークリーは、10/4予定となっております。
来週9/24から始まる島根県出雲市での音楽鑑賞教室ツアーを終えてのお話を
首席トロンボーン奏者の井上康一さんにしていただきます。

また、次週はウィークリーとしてはお休みとさせていただきますが、
特別企画として10/10の「平日マチネAct.8」を特集し、
ゲストのフェルディナント・シュタイナー氏についてなど、
当公演の魅力をたっぷりお届けいたしますので、こちらもどうぞお楽しみに!