東室ウィークリー
【東室ウィークリー Vol.93】
更新日:2019.05.17
【東室ウィークリーVol.93】
近頃、梅雨も明けていないのに少し暑く感じるような気温が続いており私スタッフも汗ばむ機会が多くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
事務局内では、気温の変化で体調を崩さないよう、管理をしっかりするよう言われています。
さて、今週の東室ウィークリーは、来週から行われます安曇野市音楽鑑賞教室に向け、首席トロンボーン奏者の井上康一さんに「長期遠征での演奏活動において気を付けていること」をお話し頂きました。
コンディショニングが大事な演奏家は遠征の際に、どのような調整や準備を行っているのか、ご覧になって参考にして頂ければと思います!!
それではどうぞ!!
こんにちは。
トロンボーンの井上康一です。
今回は「長期遠征での演奏活動について…」というテーマで書かせていただきます。
僕たち音楽家、演奏家は全国各地での演奏の機会も多く、
東京室内管弦楽団も、いろいろな地域で演奏させていただく機会があります。
飛行機や電車での移動、ホテル滞在と、短期長期に関わらず、いつもの自分の家や部屋と環境も異なるので、体調管理や演奏パフォーマンスを保つコンディション管理に非常に気を遣います。
例えば、しっかり睡眠をとるため、使い慣れている枕を持って行く人もいるかもしれませんし、体調を崩した時のためにいろいろなお薬を持って行く人もいるかもしれません。
ホテルの部屋は乾燥していることが多いので加湿器を借りる、飛行機移動の気圧変化から耳を守るために耳栓を使う、また移動中は乾燥や風邪をひかないようマスクを着用する…などなど…
演奏会が終わって、音楽を奏でた仲間と一緒に、その土地の美味しいお食事とお酒も…本番の緊張から開放され疲れを癒すとても大切なリフレッシュの時間です。
長期滞在の演奏活動の時、僕は体調管理やコンディション管理に、こんなことに気を付けています。
・しっかり睡眠をとること(枕は何でもOK)。
・時間があれば軽い運動と気分転換も兼ねて散歩に出かける。
・ホテルの部屋でも軽く音だしや練習できるように練習用ミュートを持って行く。
・演奏会が終わって、みんなと一緒に食事に出かけても、僕の場合は体質なのか…ビール以外のお酒は次の日のコンディションに影響が出ることがあるのでビール以外は飲まない(なるべく…)。
きっと演奏家の皆さん、それぞれにコンディション管理に気を配って公演に臨まれていると思います。
さて、東京室内管弦楽団では来週から二週間に渡り長野県安曇野市内の小中学校を巡回する音楽鑑賞教室公演が始まります。
次の世代を担っていく子どもたちに「一つ一つの音に心をこめた音楽」を届けること、演奏家が懸命になって音楽に向き合う姿を観ていただくことは、とても大切なことだと思っています。
聴いて下さった皆さんの心に残る鑑賞教室公演になるよう、日々の体調管理に充分気をつけて二週間の公演を頑張ってきたいと思います。
長野県安曇野市の小中学校の皆さん、楽しみにしていて下さいね!
そして…
今年の秋には、僕の地元の島根県出雲市の小中学校を一週間かけて巡回する音楽鑑賞教室に東京室内管弦楽団ブラスアンサンブルで行くことが決まりました。
いつも一緒に演奏している尊敬するメンバーと、地元の子どもたちに音楽を届けられることをとても嬉しく幸せに思っています。
こちらも良い公演になるよう準備を進めています!
個人的にも、これからもいろいろな土地に滞在する予定があります。
一つ一つの公演で納得いく演奏ができるようにコンディション管理に気をつけます。
以上、井上康一さんでした!!
普段素晴らしい演奏を届けて下さる演奏家の皆さんですが、その裏にはそれぞれのしっかりとした自己管理と少しの癒しがあるからこそ、常に高いクオリティを保った演奏活動ができるのですね。
皆様も長期滞在のお仕事などがある際には参考にしてみてはいかがでしょうか?
写真の2-3枚目は出雲市へ鑑賞教室のため、打ち合わせに行った際に撮ってきていただきました!
来週の東室ウィークリーは首席クラリネット奏者の河端秀樹さんです。
安曇野市音楽鑑賞教室の真っ最中ですので、「音楽鑑賞教室活動に対する姿勢や考え等」についてお聞きしたいと思います。
次回もどうぞお楽しみに!!