東室ウィークリー
【東室ウィークリー Vol.51】
更新日:2017.04.20
【東室ウィークリー Vol.51】
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《東室ウィークリーVol.51》本日アップ!
今週は打楽器奏者の寺田由美さんです。 普段の練習方法についてお話してくれました。
打楽器の基本、スネアドラムの練習について知ることができます♪
是非ご覧ください!
皆様、こんにちは。
東京室内管弦楽団打楽器奏者の寺田由美です。
今年の季節の変わり目は例年に比べて寒暖の差が大きく、お身体の調子を崩された方も少なくないと思います。
何があっても本番をキャンセルすることができない我々音楽家は身体が資本!体力が勝負!です。
日々の体調管理に細心の気配りをすることは言うまでもありませんね。
打楽器の先輩から声をかけていただき東京室内管弦楽団(以下東室)に初参加してから、かれこれ30数年以上になります。(勤続年数ベスト10に入るはず!)
最初の本番はスクールコンサートでしたが、多彩なプログラミングのコンサートを企画する東室では、クラシックから映画音楽、ポピュラー音楽などジャンルを超えたステージをたくさん経験させていただきました。
大学ではもちろんオーケストラや吹奏楽、アンサンブルなど合奏の授業がありましたが、学校で学んだこと全てが仕事に通用する内容ではないので、東室でご一緒した先輩方からいただいた多くの教えは今でも大切な財産になっています。
そういう意味でこれまでの私の演奏活動は、『東室で鍛えていただいたおかげ…』と言っても過言ではありません。
さて打楽器奏者は普段どの様な練習をしているのでしょうか・・・。
数多い打楽器をこなすにあたり、基本となる楽器は小太鼓(スネアドラム)になります。
この太鼓に向かってひたすら叩く…叩く…。
手を早く動かすこと、正確なテンポやリズム、強弱、ニュアンス、そして音色のことも意識しながらスティックを動かしています。
他の楽器の方々から見ると「練習楽しいの?」と問われるかもしれません(^^;)が、ドレミのない楽器から旋律・表現を生み出すこと、これがまた興味深いのです。
現在どの音大も受験の際、◆小太鼓◆マリンバ◆ティンパニと3つのコースから選択できますが、マリンバとティンパニコースの課題にも小太鼓の基本打ち(※)は入っているので、打楽器奏者にとっていかに小太鼓のスキルが重要であるかがよくわかりますね。
※基本打ち・・・1つ打ち(右左交互をゆっくりからだんだん早く演奏しまたゆっくりに戻る)、2つ打ち(右右、左左、を同様に演奏)、5つ打ち(右右左左右、左左右右左、を同様に演奏)、更に7つ、9つ、13打ちまである。ロール打ち(打面にスティックのチップをバウンドさせ長音符を表現する奏法)は50秒~1分間でcrescendo&decrescendoする。
楽器は可能な限りスネアドラムを使いますが、大きな音を出せる環境でなければ(黒い)バキュームゴムを乗せたスネアで練習します。
それでもご近所様に迷惑をかけてしまいそうな場合は、練習台(写真には3種類載せましたがまだまだたくさんの種類があります)を使います。
ティンパニ、大太鼓、シンバル、小物楽器(トライアングルなど)そして鍵盤打楽器(シロフォンなど)を使った練習ももちろんしますが、打楽器奏者にとって小太鼓のスティックワークは日々欠かせないトレーニングになっています。
本番前のステージ袖・・・スティックをブンブン振っていたり、自分の太ももをスティックでポコポコと叩いている打楽器メンバーを見ることがきっとできるはず・・・(*^_^*)
今週は打楽器奏者の寺田由美さんです。
普段の練習方法についてお話してくれました。
打楽器の基本、スネアドラムの練習について知ることができました♪
来週はヴァイオリン奏者の門野由奈さんです。
次回の投稿もお楽しみに!