東室ウィークリー
【東室ウィークリー Vol.11】本日更新!
更新日:2016.06.23
【東室ウィークリー Vol.11】
当団メンバーの”今”をお届けする、Facebook・twitterのコンテンツ、
《東室ウィークリーVol.11》本日アップ!
Vol.11 はヴァイオリン奏者の村瀬敬子さんです!
当団での活動を始めたばかりの頃のお話と、当団で使い続けている歴史ある楽譜について投稿してもらいました!
是非、ご覧下さい♪
東京室内管弦楽団ヴァイオリン奏者の村瀬敬子です。
私もこちらのオケとのお付き合いは長く、来始めた当時はオーケストラというもの自体の初心者に近い上、図体の割に気が小さく人見知りな性格だったので廊下の椅子にばかりいましたし、仕事中も緊張してご挨拶以外口を開かず帰途につくこともしばしば。
仲良くなった先輩を盾に人づきあいも避けっ放しで、今思うと沢山のプレイヤーの方へ失礼なペーペーだったと冷や汗しきりですが、スキルもなく無愛想という最悪な若輩を、よくお見捨てなくお導きくださったものと今更ながらに感謝しております。
先輩方は一見怖く見える方(?)も実はお優しくて気さくな方が多く、そして仕事をきっちりとこなされる方ばかり。
弾き方はもちろん譜面の扱いやめくり方、指揮者のご指示の書き込み方、全て周囲を見渡して学ぶことが出来ました。
私もいい年になりましたので、少しでもお手本にならねば…と思うものの、必死にこなすので精一杯な状態がまだ続いているなと反省しております。
社会人になって数年経った頃でしょうか。
故いわくぼささを先生が、村瀬さんの目が最近とてもしっかりして来たと仰ってくださったと人づてに伺いました。
うっかりぼんやりな私にそんな事を!と先生の愛情深いお言葉にとても感激しましたし、頑張らなくてはいけないと遅まきながらプロスイッチが入った瞬間でもありました。
さて御存じの如く、東室は映画音楽のコンサートや鑑賞教室などで、古き良き名曲を演奏する事がしばしばございます。
曲のアレンジをいわくぼ先生がされたものは譜面自体がとても古く、色味がシックなセピア色で古文書さながらです。しかもコピー機の無い時代のもの!
若い頃、前のプルート(弦楽器の座席順)の方の書き込みを書き写そうとしますと、ページや五線譜の段が自分のプルートの譜面と違っていて「何故?!」と思い、よく見ると手書きだったという事に大変驚きました。
私の親の世代は世にコピー機が未だなく、手に入らない譜面は全て五線から手書きで書き写したと聞いておりました為、このことか!と腑に落ちました。
こちらのオケの歴史の長さと共に、譜面も大切に次世代へ引き継がれてゆくものと改めて実感しました。
今週は長きに渡り毎年お邪魔しております所沢での鑑賞教室があります。
素敵なパイプオルガンのある響きの良いホールで今年も将来を担うお子さん達に音楽をお届け出来るのを心待ちにしております!
今週はヴァイオリン奏者の村瀬敬子さんでした!
当団の楽譜は歴史あるものが多く、沢山の演奏家の手を経て、今もなお大切に使い続けています。
今週の鑑賞教室でも、コピー機のない頃から使い続けているレパートリーをいくつか演奏します!
受け継がれてきた伝統ある音色を、次の世代へ受け継いでいく素敵な鑑賞教室にしたいと思います♪
来週はテューバ奏者の国木伸光さんです。
次回の投稿もお楽しみに!