東室ウィークリー
【東室ウィークリー Vol.47】本日更新!
更新日:2017.03.23
【東室ウィークリー Vol.47】
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《東室ウィークリーVol.47》本日アップ!
今週は打楽器奏者の小山有紀さんです。 前回の宮崎さんに引き続き、打楽器のお話をしてくれました。
様々な種類の楽器を操り演奏する打楽器奏者ならではの内容となってます。
是非ご覧ください!
こんにちは。打楽器奏者の小山有紀です。
東京室内管弦楽団(以下親しみを込めて東室)に初めてお仕事に来てから、かれこれ20年!?プラスくらい?実はあまりよく覚えていないです。
大学時代はマリンバ一直線。
大学院でやっとティンパニや他の楽器を演奏するようになりましたが、小さい頃からマリンバを弾いてきたので、学生時代、鍵盤打楽器以外の楽器は主に他の人が担当するものでした。
オーケストラのお仕事に来始めた頃の私に
「ティンパニとドラムセットどっちやる?」
( ・◇・)…
「これとこれとこのパートね」
( ̄▽ ̄;)
「ここできればこれもやって」
(ヾノ・∀・`)
頭がフリーズしそうでしたが、そんな時間はありません。すぐ譜読み。あっという間にリハ開始。
そして指揮者の岩窪先生の目線がこちらに来る度、ドキドキ爆発でした。
打楽器パートは曲によってかなり人数、楽器が変わります。
マリンバの1曲丸ごと暗譜して演奏するスタイルと、オーケストラの何パートも網羅して演奏するスタイルとの違いが、イヤハヤ大変でした。
ある時東室で、映画「タイタニック」の曲を演奏する機会がありました。この中にアンビルという楽器が出てきます。
楽器というかとても重い鉄の台で、多くは線路のレールを短く切ったものを金づちで叩いて演奏します。
危機感迫る曲中に、鋭いアンビルの金属音!!金づちを振り下ろす瞬間は、まさに「快感」「ちょー気持ちいい!」。
セーラー服と機関銃(古い?)、はたまた北島康介氏のセリフ(この時より後だけど)同様、打楽器って素敵( ̄^ ̄)。。。
と陶酔しながら演奏した瞬間でした。
それ以来、たくさんの楽器や楽器以外のものを演奏するのが楽しくなったので、きっかけって不思議です。
最近では【新垣隆展 交響曲《連祷》-Litany- 世界リリース記念】でステージの床も擦りました。
縁の下の力持ちだったり、高音キラキラだったり、いろんな経験をできるのが打楽器パートなんですね。
東室の公演はジャンルも様々。
0歳からご来場頂ける公演、ゲーム音楽、スクリーンミュージックと幅広い年齢層、またクラシックにあまり接点のなかった方々にも聴いて頂けて、そしてどの公演もオーケストラと客席の皆様とで作られる空気感が、とても暖かくアットホームな気がします。
これからも素敵な空間をご一緒できれば嬉しいです。
今週は打楽器奏者の小山有紀さんでした。
前回の宮崎さんに引き続き、打楽器のお話をしてくれました。
様々な種類の楽器を操って演奏するのは苦労もあるでしょうが、楽しくもあるようですね♪
来週は首席ヴィオラ奏者の神田幸彦さんです。
次回の投稿もお楽しみに!