2023-2024
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東室ウィークリー

東室ウィークリー

【東室ウィークリー Vol.80】

更新日:2019.01.25 

【東室ウィークリーVol.80】

1月も残す所僅か、オーケストラは週末にある、鑑賞教室に向けて着々と準備をしております。
さて、東室ウィークリー今月のテーマは「雪国での演奏生活」という事で、
寒い地域で演奏活動をされていたり、雪国出身の演奏家の方にお話を伺いたいと思います。
2人目にお話し頂きますのは、山形県にお住いのチェロの加藤皓平(かとう こうへい)さんです!!
積雪地域に必須のあの物についてのエピソードをお楽しみ下さい。


こんにちは、チェロの加藤皓平です。皆さんお久しぶりです。
前回の東室ウィークリーでもちょこっと触れさせて頂きましたが、
私は現在、山形県の尾花沢市に住み、尾花沢市内の自宅から東室のお仕事に通っております。
夏は美味しいスイカが有名な尾花沢ですが、
冬になると、ここは年間積雪量が9メートルを超える豪雪地域になります。

「雪国は楽器の管理は大変なんじゃないの?」とよく聞かれますが、
私は以前埼玉に住んでいまして、その頃は夏の湿気と冬の乾燥には気をつけていました。
対して尾花沢は埼玉の時のような極端な気候の変化が無いため、特に気にしておりません。
気温についても、楽器を背負って外を出歩くことが無いため(車社会なので)、やはり気にしておりません。
また豪雪地では殆どの家に母家と繋がる車庫があり、
私の場合は一階が車庫のため、楽器が外気に触れることも殆ど無いんです。
もちろん、必要な管理やメンテナンスは行っていますが、雪国もここまでくると皆様の印象と少し違いますね。

また、この時期、私がお仕事に出かける際に、必ず着用するものがあります。
それはなんと…!長靴です。

長靴といっても雨の日に履くような一般的なものではありません。
一見すると普通の長靴ですが、内側は厚手のインナーが入った防寒仕様、
靴の裏は氷の上でも転びにくい、スベリ止めがついております。
雪かきの際は、これにカンジキを装着することもあります。
しかし、尾花沢では雪かきの時だけでなく、毎日の通勤や通学にもこの長靴を履きます。
公共施設の下駄箱も、長靴が入るサイズに作られているのです。

ある冬の日、私は東京での演奏のお仕事のために、いつも通りチェロを背負って新幹線に乗り、
都内の駅に降り立ちました。
行き交う人々からなんだか視線を感じ、はて?と思っていたのですが、
演奏仲間に会った瞬間「なんで長靴なの?」と即ツッコまれました。
山形県を離れる際にはいつも、乗車駅で靴の”履き替え”をするのですが、
その日は履き替えるのを忘れてしまい、スーツ姿に長靴でした。
このような格好は、雪国以外では見慣れない姿かもしれませんね。
私の場合、山形県内でお仕事の際は、本番前のリハーサルまで長靴を履いていることもあります。

その後も東京に行く際、何度か”履き換え”を忘れましたが、
現在はあまり気にせず長靴を履いて行くようになりました。
もし街中で長靴を履いたチェリストを見かけましたら、気軽にお声かけください。

加藤皓平


以上、チェロの加藤皓平さんでした。
同じ積雪地域でも設備が違うと楽器の管理についても違いはあるものですね、とても不思議です。
また、東京では、雪国用の長靴を履いてる人は見ませんから、
見かけると、二度見、三度見してしまいそうです(笑)
また、加藤さんはチェロのケースも特徴的で、
前回の東室ウィークリーでもお話ししていましたが、オレンジ色のチェロのケースを所持しています。
長靴を履いて、オレンジ色のチェロケースを持っている人がいれば、それはきっと加藤さんでしょう。
是非、「東室ウィークリー見たよ!」とお声がけ頂ければと思います。

来月は「東室90周年コンサートに向けて」というテーマでお送りしていきたいと思います。
3/29に控えた東室90周年コンサートに向けての意気込みや、
東室をよく知る演奏家の方々からいろいろな話を聞いていきます。
誰が登場するかは来週のお楽しみです。

それでは来月も東室ウィークリーをご期待ください!!


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