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東室ウィークリー

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【東室ウィークリー Vol.52】

更新日:2017.04.27 

【東室ウィークリー Vol.52】
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《東室ウィークリーVol.52》本日アップ!

今週はヴァイオリン奏者の門野由奈さんです。
ハンガリーで音楽を学んだ門野さんだからこそ聴くことのできる、音楽の話をしてくれました。

是非ご覧ください!


東京室内管弦楽団ヴァイオリン奏者の門野由奈です。
私は色々な縁と成り行きで、高校を卒業してすぐにヨーロッパの東にあるハンガリーに渡り、リスト音楽院を卒業しました。
クラシック音楽の本場はヨーロッパと言っても、ハンガリーは少しマイナーです。
日本でもドイツの都市でしたよね?とか、そもそもどこにありましたっけ?なんて質問をされるくらいです。
それでも、リスト、バルトーク、コダーイなど著名な作曲家も多く、クラシック音楽の歴史に欠かせない国であると自負しています。
地方の民謡を収集し楽譜に起こし、そして作曲にも生かしたコダーイやバルトークの曲は、のんびりしていて温かく、でもちょっと暗くてネガティブなハンガリー人そのものです。
実は昨日まで、2010年に卒業して帰国して以来2回目のハンガリー訪問を2週間ほどして参りました。
今回の目的は師匠や友人との共演!大学時代の仲間がやりくりしてくれて、今回は3公演も作ってもらいました。
リハーサルと本番の忙しくも幸せな毎日、持つべきものは仲間だなぁと思う日々でした。
卒業後日本に帰国して、日本の素晴らしい音楽家の人たちとも触れ合って、音楽は大きくくくれば国民性、小さくくくれば人間性が演奏に出るということを強く感じました。
日本人の秩序があって気が使えて賢い演奏にも何度も感動させられたし、久しぶりにハンガリーに来ると、のんびり素朴で欲がなく、そこ?というタイミングで攻め込んでくる音楽も面白いです。
前日までリハーサルの時間も場所も決まらない、今日せっかく時間あるから長くやればいいのに疲れたらサクッと終わる、でもやる気ないのかと思えば案外何度もリハーサル。
住んでた私でも理解に苦しむ毎日でしたが、同じコンサートに向けての準備の仕方も、正解なんてないんだなと思いました。
東京室内管弦楽団とは、日本に知り合いが全然いなかった私にハンガリー人が繋いでくれた縁でお世話になる様になりました。
世界広しなのに、日本のオーケストラにハンガリー人の繋がりで行くことになるとは不思議な出来事です。
東室には色んな人がいて、温厚で視野の広い人が多いせいか、のびのびとした演奏をする人が多いです。
本番になると萎縮するのではなく、本番こそエネルギーを注ごうとする演奏が私は好きです。
みなさんに優しくしてもらって、私もそんな音楽の一端を担えたら嬉しいなという思いで日々精進しています。
今回のハンガリーでの貴重な経験をこれからの演奏会に還元できればの思っておりますので、是非足を運んでいただけたら嬉しいです♪


今週はヴァイオリン奏者の門野由奈さんでした。
ハンガリーで音楽を学んだ門野さんだからこそ聴くことのできる、音楽の話をしてくれました。
来週はチェロ奏者の加藤皓平さんです。
次回の投稿もお楽しみに!

 


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